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知覧茶って美味しいの?鹿児島県のブランド茶についてご紹介!

公開日:2022/10/01  最終更新日:2022/09/27


みなさんは知覧茶をご存じでしょうか。名前を耳にしたことはあるけれど、どんなお茶なのかはご存じない方もいるかもしれません。日本茶を代表する知覧茶は、品質が高く、健康成分が抽出されやすいなど優れた点が多いお茶です。今回は味や香りなどの特徴や、全国的にも珍しい多彩な品種をとおして、知覧茶の魅力をお伝えします。

鹿児島県を代表する知覧茶とは

知覧茶は、鹿児島県南九州市で作られているブランド緑茶です。静岡茶や宇治茶のように日本茶を代表する緑茶で、日本でもっとも早く出荷される新茶としても知られています。知覧茶をつくっている南九州市は、市町村別では日本でもっとも生産量の多いお茶の産地です。温暖で長い日照時間や、桜島の火山灰による水はけがよく肥沃な土地は、おいしいお茶の栽培に適しています。

2007年にお茶の生産がさかんだった川辺(かわなべ)町、頴娃(えい)町、知覧町が合併して南九州市が誕生しました。旧町ごとに川辺茶、頴娃茶、知覧茶という3つの銘柄がありましたが、2017年に知覧茶に統一されます。茶品評会などで農林水産大臣賞などの特別賞を連続して受賞するなど、品質が非常に高く、評価されている銘茶です。

知覧茶は深蒸しが主流

知覧茶のほとんどは、深蒸し茶というじっくり蒸してつくられたお茶です。茶畑から茶葉を摘むと、すぐ発酵がはじまります。茶葉の発酵を止めるために加熱処理を施すのですが、加熱処理の方法が蒸す工程です。お茶を蒸す工程で、一般的な煎茶はおよそ30秒から40秒くらい蒸すのですが、深蒸し茶は約2倍の60秒以上の時間をかけて蒸します。

長い時間蒸すことで、渋みがおさえられ旨味がひきたち、まろやかなコクになります。蒸し時間を長くすることにより茶葉が細かくなるため、出るお茶の水色は美しく濃い緑色で、水出し用の茶葉としても最適です。また、小さな茶葉が多いため、お茶の健康成分が抽出されやすくなります。同時に、細かい茶葉もお茶のなかに入るので、お茶に溶け出さない不溶性の健康成分も栄養として体内にとり入れられ、健康にもよいお茶です。

知覧茶はバリエーションが豊富

国内では、やぶきたの栽培が8割以上を占めますが、鹿児島では肥沃な火山灰の集積などめぐまれた土地や条件を利用して、多彩な少量栽培の品種が生産されています。鹿児島県では、好みの品種でお茶をえらべるのです。品種ごとに色や味、香りががらりと変わりますので、飲む人の嗜好にあわせてブレンドの割合を調整し、お気に入りのあじわいをつくれます。また、茶園や品種ごとに異なる風味をあじわうこともでき、コーヒーのようにシングルオリジンや品種茶などと呼ばれて関心をあつめています。

では、知覧茶の代表的な品種を見ていきましょう。

ゆたかみどり

九州地方の最南端、南九州市でもっとも多く生産される早生品種です。知覧茶を代表するお茶のひとつ。水色は濃い緑色で、まろやかな甘みとほんのりとした苦み、濃厚な旨味をもった品種です。ゆたかみどりの苦みの健康成分が、免疫力アップに貢献するとされています。

やぶきた

代表的な定番の日本茶で、高級なお茶として知られます。甘みをかんじる濃厚で飲みやすいあじわい、ふわりとたちのぼる優雅な香りが特徴です。水色は、美しい黄みがかった緑色をしています。

あさつゆ

渋みや苦みがとても少なく旨味と甘みが強く濃厚なため、天然玉露ともいわれています。甘い香りが独特で、とろみを帯びた深緑色の水色です。鹿児島県の南部、知覧地区で多く生産されています。

さえみどり

やぶきたと、あさつゆの交配種で、早生品種です。冴えた鮮やかな美しい緑色をしています。まろやかで凝縮された旨味と自然な甘みがあり、渋みがおさえられ、口当たりがやわらかで上品な香りです。品質も高く、日本茶業界の中で一番人気があります。

あさのか

中国種とやぶきたを交配して生まれた、比較的新しい品種です。水色は明るい黄緑色をしています。特徴のあるさわやかですっきりとした香りをもち、まろやかな旨味があり、渋みと甘みのバランスのとれた余韻を感じる、まとまった印象がある品種です。アミノ酸を多く含みます。

おくみどり

くせがなく、すっきりとした後味でブレンドして使うことの多い品種です。晩生であることから、おくみどりと命名されています。さわやかな甘さがあり、やさしい味わいはリラックスタイムにぴったりです。玉露、煎茶、抹茶の原料などさまざまな緑茶に使用され、鮮やかな黄緑色の水色をしています。

かなやみどり

強い個性をもち、好き嫌いが分かれますが、熱いファンも多い品種です。日本茶本来の渋みがあり、草やミルクのような香りで甘みをかんじます。濃くあざやかな緑色で、特徴的な味わいは日本茶としては珍しく、洋菓子やスパイスの効いた料理とも相性抜群です。

まとめ

今回は、知覧茶の特徴やさまざまな種類などをまとめました。渋みが控えめで甘みがあり、上品な香りをもつ知覧茶は飲みやすく、 お子さんをはじめ幅広い年代の方が親しめる奥の深いお茶です。さっといれても濃く美しい緑色のおいしいお茶が飲めるので、初心者の方も安心していれられます。また知覧茶は、茶葉が細かいので有効成分が抽出されやすく、美味しく飲みながら免疫力アップにも役立つお茶です。日々の食事や、おやつの味を引きたたせてくれる、好きなテイストの知覧茶をぜひ味わってみてください。