紅茶を服にこぼしてしまった経験のある人もいるのではないでしょうか?紅茶の茶色く目立つシミが、お気に入りのTシャツや買ったばかりのワンピースに付いてしまうと、とてもショックですよね。今回は紅茶をこぼしてしまった時でも慌てずにできる、簡単な紅茶のシミ抜き方法を紹介していきます。紅茶を愛飲している人は、参考にしてください。
シミを落とす前に洗濯表示を確認
紅茶のシミを発見したときはすぐ洗ってしまう前に、衣服が水洗いできるかどうかを必ず確認しましょう。「洗濯機で洗える」「手洗いできる」という洗濯表示がある場合は水洗いが可能で、自宅でシミ抜きできます。
一方「水洗いできない」というマークは、家庭での洗濯が向いていないことを意味しているのです。このマークがある衣類は、シミ抜きしようと無理に水で洗ってしまうと色落ちや形崩れの恐れがあるので、クリーニングに出すことをおすすめします。
紅茶のシミ抜きの方法
紅茶のシミができた服を、「もう着られないかも。」と捨ててしまう必要はありません。紅茶のシミは水性であり水で落とせるため、正しい方法でシミ抜きをすれば目立たなくできる可能性があるのです。家庭にあるもので簡単にできる方法を説明します。用意する物は、台所用中性洗剤、布、歯ブラシの3種類です。
■シミをぽんぽんと叩いて落とす
最初に、シミができた面を裏返しにして下にあて布をします。あて布にシミ汚れを移していくような感覚で、水で濡らした布でシミの部分をぽんぽんと叩いていきましょう。
■シミに台所用洗剤をつけ、馴染ませる
水だけでは落としきれなかった汚れを、台所用の中性洗剤を使ってキレイにしていきます。歯ブラシや綿棒に洗剤を適量付け、先程と同じようにぽんぽんとシミを叩いて、汚れをあて布に移していきましょう。歯ブラシなどの道具を使わず、衣服に直接洗剤を付けた後に指で揉んで落とす方法もあります。この際、ゴシゴシと強く擦ってしまうと汚れが広がるので、指で小さく揉むことがポイントです。
■ぬるま湯ですすぐ
シミがある程度落ちたらぬるま湯などキレイな水で手洗いをし、汚れや洗剤の泡を流していきます。
■シミが落ちたら、全体を洗う
最後に、衣服の洗濯表示に従って全体をキレイに洗い上げましょう。シミができてから、なるべく早く洗濯するのがおすすめです。全体を洗ってもまだ汚れが気になる場合は、最初の手順からもう一度繰り返してみてください。
ガンコな紅茶のシミを落とす方法
紅茶のシミは先程述べたように水に溶けやすい「水溶性」ではありますが、シミができてから時間が経つと、なかなか落とせないガンコな汚れになってしまいます。
この場合は、ワイドハイターのような漂白剤を使ってシミ抜きしましょう。洗い方は簡単で、シミの部分に直接漂白剤をかけた後、普段通りに洗濯するだけです。「塩素系」や「還元系」の漂白剤は色落ちしてしまうので、色物の衣服を漂白する際は、ワイドハイターのような「酵素系」と記載されたものを使用しましょう。
応急処置法
外出先など、すぐに洗濯ができない状況で紅茶をこぼしてしまうこともありますよね。お出かけ用のお気に入りの服にシミを作ってしまったらと考えると心配ですが、これからとてもシンプルな応急処置法を紹介しましょう。
まず、身の回りにある布を使ってシミができた部分をぽんぽんと叩いていきます。ハンカチやレストランのお手拭きを使うとよいでしょう。シミの後ろにあて布をするのもポイントです。布の代わりとして、お店にある紙ナプキンを使うこともできます。早い段階で少しでもシミを薄くしておくことが重要ですが、汚れが広がってしまうので強く擦ることは禁物です。この応急処置でシミを薄くできたら、自宅に帰ってからすぐにシミ抜きをしましょう。
シミ抜き方法や応急処置法を知っておけば、万が一紅茶をこぼしてしまったときでも大丈夫です。正しい方法を理解して、心置きなくティータイムを楽しみましょう。