カモミールティーは、リンゴに近いほのかに甘い匂いと、スッキリとした飲み口が特徴で人気が高く、多くの女性に愛用されています。しかし、そもそもカモミールとはなんの植物なのかご存じないという方もいらっしゃるかと思います。今回はこれらを踏まえつつ、カモミールティーを飲んで得られる効能や美容効果を紹介します。
カモミールティーとは?
カモミールティーは、カモミール(カミツレ)の白い花を乾燥させて、茶葉にしたキク科の植物です。原産はヨーロッパであり、カモミールはギリシャ語で「地上のリンゴ」と呼ばれるほど甘い香りをただよわせています。詳しく解説します。
カモミールティーは2種類ある
代表的なカモミールティーには、「ローマンカモミール」と「ジャーマンカモミール」の2種類があります。
一般的に販売されているのが、ローマンカモミールです。ふんわりと香る甘い匂いと、スッキリとした青リンゴのような味わいが特徴です。ティーだけでなく、化粧品やアロマでも使用されています。
一方、ジャーマンカモミールは、ガツンとした香りや苦味が特徴です。ドイツでは治療ハーブとして用いられることもあり、蜜リンゴのような味わいが特徴です。
カモミールティーは紅茶と同じなのか?
カモミールティーは紅茶と違い、ハーブティーの一種です。ルイボスティーやジャスミンティー、ローズヒップティーの分類になります。
作り方にも違いがあり、ハーブティーは草花を乾燥させたものであるため、カフェインは含まれていません。
一方、紅茶や緑茶は茶葉を発酵させて作ります。
カモミールティーは妊婦さんが飲んでもいいのか?
カモミールには、通経作用と呼ばれる生理を促す作用があります。そのため、妊娠の可能性がある場合や妊娠初期は控えた方がよいとされています。
しかし、カモミールティーには、ビタミンやミネラルが豊富に含まれている効果や効能の高いティーであり、安定期に入れば問題なく飲めます。
カモミールティーの効能とは?
カモミールティーは、高い効能があるハーブティーとして知られています。では、カモミールティーがもつ効能を詳しく解説します。
リラックス効果
カモミールがもつリンゴのような甘い香りには、心を落ち着かせてくれる鎮静効果があります。ストレスの軽減や、入眠前に飲むことで睡眠の質を高めてくれます。
粘膜を保つ医薬的効果がある
カモミールには、アズレン誘導体と呼ばれる物質が含まれています。
アズレン誘導体とは、抗炎症作用や抗アレルギー作用といった薬理効果があり、うがい薬や目薬、粘膜を保護する効果があるため胃潰瘍薬などの治療薬として用いられています。
風邪に効果的
リラックス効果があるということは、自律神経を整えられます。
自律神経が整うと、疲労の回復が上昇したり、朝目覚めたときにスッキリしたり、気分の浮き沈みが減ってストレスを感じにくくなったりと、生活上の乱れが起こりにくくなります。
そのため、免疫力が向上して風邪をひきにくくなります。
生理痛の緩和
生理痛は子宮の収縮により起こります。子宮という臓器は平滑筋と呼ばれる筋肉でできており、ホルモンの影響を強く受けることにより生理痛が起こります。
カモミールには、筋肉組織を落ち着かせる効果があるため、生理痛や腹痛の緩和に役立ちます。カモミールは「マザーハーブ」と呼ばれるほど、女性に対して効果的なハーブとされています。
カモミールティーの美容効果とは?
カモミールティーは多くの女性が愛用していますが、どんな美容効果があるのか紹介します。
肌トラブルの改善や潤いの効果がある
カモミールには、多くのビタミンやミネラルを含んでいます。栄養素が多く含まれるということは、お肌に栄養素を上手く受け渡してくれる架け橋になります。
そのため、皮膚の保護により潤いを保つ役割を発揮してくれます。また、殺菌効果や抗炎症作用もあるため、ニキビや肌荒れが起こりにくくもなります。
アンチエイジングの効果も
アンチエイジングとは、体内の酸化現象によりシミやシワなどの老化現象を防ぐ機能です。
カモミールにはアンチエイジング効果があり、酸化の原因となる糖化作用を抑えてくれます。酸化を抑えることで、皮膚のハリや弾力が得られ、潤いのあるツヤツヤでスベスベの肌になれる効果があります。
まとめ
カモミールは栄養豊富かつアンチエイジングの効果などと、女性に嬉しい効果が多く得られるということが理解できたのではないでしょうか。また、リラックス効果や抗炎症作用、自律神経のバランスを整えるなど治療的な効果もあります。女性の間で流行していて、愛用者が多いというのも納得できたと思います。ぜひ、本記事を参考にカモミールティーを飲み始めてみてはいかがでしょうか。