お茶、といういい方をする飲み物はたくさんありますが、オフィスでもその存在は欠かせません。来客に出すお茶から従業員の喉の渇きを癒やすお茶など、ないよりはあった方がいい存在といえるでしょう。しかしその導入にはコストがかかり、ティーサーバーと自動販売機という非常に迷う選択肢も存在するのです。どういった特徴があるのでしょうか。
自動販売機とティーサーバーの大きな違い
オフィスを構えると普通、自動販売機の営業が飛んで来て導入しないかといって来ます。自動販売機は基本的にお金を入れて購入するもののため、それは会社の儲けの話になります。
従業員からお金を徴収する仕組みで、会社としては電気代だけ払い、補充やゴミ捨てなどはサービス会社がやってくれるので手の掛からない設備といえるでしょう。儲けが出るかどうかは微妙なところですが、利便性の高いものだともいえます。ただし置く場所は必要です。
そしてティーサーバーを考えると、こちらもお茶を出すという観点からは同じですが、レンタルされる事が多く、メンテナンスはサービス会社が行います。消耗品の補充も定期的に行われますが、毎日の準備は社内の人間が行わなければなりません。
ティーサーバーにも種類があり、緑茶だけのものやコーヒーや紅茶などいくつかのものが出せるものもあります。社内に置く場合、お金を入れるタイプのものもありますがフリードリング扱いになる事も多く、お金の徴収というよりは社員サービスの面が強くなります。
バリエーションでは自動販売機に軍配が上がる
選べる飲み物の観点から見ると、自動販売機のバリエーションの多さはティーサーバーでは叶いません。メーカーにもよりますが、どういった飲み物を入れるかある程度選べるので、炭酸からコーヒーからお茶まで、それもホットとコールドに分けてさまざまな飲み物が楽しめます。
従業員としても、お金を払うのだから街中の自販機と同じ様にバリエーション豊かなものを楽しみたいでしょう。多くの場合100円など、街中のものより安く設定されているので利用率は高くなります。
ティーサーバーの場合は、基本的には緑茶のみで、紅茶やコーヒーに対応しているものもありますが、どちらかといえばコーヒーは別でコーヒーメーカーが用意されている事の方が多いかもしれません。
コーヒー好きや緑茶好きは大きくわかれていて、どちらかを好きな人はどちらかを呑まないという状況なので、もし緑茶を飲まない人がいたらその人は自動販売機がいいな、と思ってしまいます。ティーサーバーをレンタルする場合は、その要素も頭に入れておきましょう。
会社にとっての得と従業員にとっての得
自由に飲み物を飲みたい従業員にとって、種類の多さからは自動販売機がよいでしょうが、無料だとしたらレンタルティーサーバーの方がありがたい存在でしょう。無料に勝るものはないからです。
他方で、会社からしてみればレンタルティーサーバーは手のかかる存在です。お金を取れる訳でもありませんし、事前準備も事後処理も必要なマシーンになってしまいます。ただ、事務員が手で入れる事を考えると簡単なのは確かで、事務員の立場からは欲しい物といえるのではないでしょうか。
来客時に自動販売機でお茶を買って出すというスタイルもなくはありませんが、給湯室があるなら急須でお茶を入れるのが一般的です。
ならばディーサーバーがあった方がよく、細かいメンテナンスはサービス会社がやってくれるので多少の手間で済みます。自動販売機がお得かティーサーバーがお得かという択一的な答えは出せませんが、従業員次第という部分も多くあるのです。また、ティーサーバーの機能がどのくらい充実しているかにもよります。
自動販売機は一般的で簡単ですが、従業員はお金を使う必要があります。ティーサーバーは無料で使わせる事が多いですが手間が掛かるという、難しい問題です。従業員の飲み物事情をよく調べた上で、適性の高い方を導入するとよいでしょう。