ティーサーバーをレンタルするときに温度設定機能があるのかが気にかかる人もいるでしょう。現行のモデルでは細かく設定できるサーバーがあるのでしょうか。その実態について確認して、サーバー選びをするときに有効活用しましょう。
設定できないサーバーも少なくはない
ティーサーバーにもかなりの種類があり、メーカーや機種によってどんな機能があるかにもたくさんの違いがあります。製品開発の際には競合する商品との差別化が重要になっているため、どんな機能を付けて付加価値とするかを各メーカーが頭を悩ますようになっているのが現状です。
ウォーターサーバーではもはや温度を自由に調節できるのが標準的になっていますが、ティーサーバーの場合には必ずしもそうではありません。温度をある程度コントロールできるものもある一方、熱湯を出すというだけになっているものも少なくないというのが実態です。お茶を出すだけなら温度は何度でも良いという考えで、初期に設計されたものをそのまま利用しているケースが多くなっています。
設定機能が高いサーバーが多くなっている
他社製品との差別化を考えるうえで、何度のお湯でも使えるようにコントロールできるのが魅力的だと考えるメーカーも増えてきました。お茶は何度で抽出するかによって甘みや渋み、香りの良さなどが大きく変化するからです。
一般的には日本茶に比べると紅茶は高めが良く、中国茶になるともっと高いほうが美味しく入ると言われています。しかし、茶葉の種類による差も大きく、さらに一人一人の好みによってどのくらいの味や風味のバランスが良いかも異なるでしょう。ものによっては水出しをしたほうが美味しいということすらあるので、熱湯であれば良いと言い切ることはできないのです。
この点に着目して細かく設定できる機能があるティーサーバーが多くなってきています。電気ポットのように98度、95度、90度、80度などといった設定の仕方が可能なものもありますが、一度刻みで細かく設定できるサーバーも珍しくありません。お茶は嗜好品だからこそこだわりのある人に応えられるようにサーバーの開発が進められているのです。
設定できるメリットとデメリットをよく考えよう
何度にでも設定できるティーサーバーをレンタルしておけば問題ないと考えるのはもっともなことです。各自が好きなように設定してお茶を淹れられるので好みのものを飲むことができます。
通常は瞬間湯沸かし器のようにして水を瞬間的に加熱して熱湯にしているので、あの人が高温で抽出した後だから私はぬるいのを飲めないなどといった心配をする必要もありません。電気ポットのように沸かして貯めておくタイプのサーバーでも、熱湯を作って水と混ぜて冷ますという方法を取っているので、他の人に左右されずに自由な温かさのお茶を飲むことが可能です。
ただ、温度を設定するという手間がかかるのはデメリットなので覚えておきましょう。誰もがきちんと設定してから抽出すれば良いですが、何の気なしにお茶を淹れてしまったために熱すぎたりぬるかったりすることもあるのです。設定できたほうが良いのかどうかは現場の人たちの意見を聞いて決めるようにするのが安全策でしょう。
お茶は抽出温度によって味も風味も大きく左右されることから一度刻みで温度を変えられるようなティーサーバーも開発されています。どのくらいの性能があるかはメーカーや機種によって違いがありますが、全体としてみると調節可能なサーバーが増えているのが現状です。
お茶の種類や好みに応じて各自が選べるという点では優れていますが、設定するのが面倒だというデメリットもあります。現場の声を聞いてどのくらいの機能があったほうが良いのかをよく吟味してからレンタル契約の手配をするようにしましょう。