緑茶は日本人にとって親しみがあり、日常よく口にすることも多いことでしょう。緑茶に含まれる成分には抗菌作用や口臭予防、美肌効果などの効果があります。適量を口にするとよい効果がある緑茶ですが、選び方によっては、健康へのリスクが発生することもあります。ここでは緑茶に含まれるカフェインと糖分が与える影響と注意点を紹介します。
ペットボトル緑茶のカフェイン量と適量の目安
緑茶にも含まれるカフェインの適度な摂取は、眠気覚ましや疲労回復、鎮痛作用などの効果をもたらします。気軽に手に入るベットボトルの緑茶を口にする方も多いことでしょう。
しかし、過剰な摂取は健康へのリスクも起こる危険もあります。厚生労働省のホームページではカフェイン摂取量の適量の目安が記されていて、成人が1日あたりのカフェイン摂取量は400mgまでを推奨しています。緑茶の500mlペットボトルで2~3本飲んだとしても、カフェインの過剰摂取になる可能性はほぼありません。
ちなみに、緑茶の100mlあたりのカフェイン含有量は、煎茶・ほうじ茶では20mg、玄米茶・番茶は10mgですが、玉露だけは約160mgで含有量がかなり高いため、摂取量には注意しましょう。カフェインが多いイメージを持たれるコーヒーでも同量でのカフェイン含有量は60mgですので、玉露はかなりカフェインを多く含んでいることがわかります。
カフェインの過剰摂取が引き起こす症状とは
カフェインは医薬品にも使用されており、健康上のメリットも多いことが科学的にも証明されています。しかし、過剰摂取は健康上のリスクを引き起こすことがあります。カフェインの過剰な摂取で起こる症状として、脱水症状があります。カフェインには利尿作用があるため、体内の水分が奪われてしまうことで、脱水症状や肌の乾燥、体の冷えを感じやすくなります。
さらに、消化器官に刺激を与えることからの胃の気持ち悪さ、お腹の調子の悪さを招きます。カフェインの過剰摂取が原因でのこれらの不快な症状を和らげるには、カフェイン摂取を控えて水を少しずつ飲むと徐々に緩和されるようになります。
糖質過剰も問題!ペットボトル緑茶の糖分量と健康への影響
ペットボトル飲料の一部には、糖分量が多い商品もあるため健康への影響が心配されます。ですが、国内で販売されているペットボトル緑茶には、砂糖やその他の甘味料は入っていないため、緑茶から糖分を過剰に摂ってしまう心配はありません。
一般的に国内で販売されているペットボトル緑茶は甘くないですが、海外で通常売られているお茶類のペットボトル飲料には、緑茶も砂糖やハチミツで甘くなっていることが多いです。
ペットボトル緑茶の添加物や保存料によるリスクとは
ペットボトル緑茶には、糖分以外の添加物・保存料はあるのでしょうか。ほとんどのペットボトル緑茶には「ビタミンC(酸化防止剤)」が添加されています。ビタミンCのみで記載されている場合もありますが、いずれも天然成分のビタミンCとはまったく異なり、化学合成で作られた食品添加物です。
合成ビタミンCは、お茶が酸化して変色するのを防ぐことを目的に添加されています。天然のビタミンCは活性酸素がほとんど発生しないのに対して、合成ビタミンCは活性酸素を多く発生します。活性酸素は脳や血管、細胞へのダメージや皮膚の酸化を促進する要因となるため、合成ビタミンCを長年摂り続けると健康を損なうリスクが高くなります。
さらに、生産コストを抑えるために海外で製造された合成ビタミンCを輸入して添加している場合もあり、安全性も気になります。こうした不安を取り除くために、合成ビタミンCが含まない緑茶を選びたい方もいることでしょう。ペットボトル緑茶の中には、ビタミンCをはじめ着色料や乳化剤、香料も含んでいない商品もあります。ドラッグストアやネットショップで簡単に手に入る商品もありますので、気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は、日本人にとってなじみが深い緑茶に含まれる成分がもたらす効果と、ペットボトル緑茶に含まれる添加物が与える健康リスクを紹介しました。緑茶は適量を口にすると、抗菌作用や口臭予防、美肌効果などの効果があるとされる反面、選び方によっては含まれる添加物で、健康に悪い影響をもたらす可能性もあります。できる範囲で少しずつ健康へのリスクを減らしていくこともひとつのよい方法です。