日本人にとってお茶はとても身近な存在であり、普段から意識せずに飲んでいることがほとんどです。しかし近年では健康ブームということもあり、緑茶の人気が高まっています。緑茶にはさまざまな健康効果があり、近年の研究によると毎日一定の量を飲み続けることで健康・美容面でのメリットがあるとされています。この記事で詳しく解説します。
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体内の老廃物を排出する!緑茶が持つデトックス効果
緑茶には利尿作用があり、体内の毒素や老廃物の排出を促してくれます。体内から毒素や老廃物を排出すると、細胞機能や新陳代謝が高まってダイエット効果を高めたり、肌のターンオーバーも促されることで美肌効果につながったりするなどの利点があります。代謝の悪さや老廃物の溜まりはむくみの原因のひとつです。デトックスすることでリンパの流れや血流が促され、むくみの解消にもつながります。
さらに、ビタミンやミネラル、食物繊維やカリウムなどを多く含んでいます。なかでも、特有の旨味成分であるテアニンは、睡眠や意欲の改善作用、リラックス効果などが期待できます。身体だけではなく心のデトックスにも効果があります。しかし幅広く栄養素を摂れる反面、利尿作用によって体内の水分を排出するため、飲みすぎると水分不足になる可能性もあります。
免疫力をアップさせる!緑茶の抗菌作用と抗酸化作用
緑茶の苦み成分であるカテキンは、ポリフェノールの一種であり、すぐれた抗酸化作用と抗菌作用があります。そのため、口内の細菌の増加を抑え、口臭予防や歯周病の改善、歯垢の付着を減らす効果が期待できます。そしてポリフェノールを補うことにより、脳卒中や心血管疾患の予防にもつながります。
さらに抗酸化作用がある緑茶を摂取することで、生活習慣の乱れやストレスなどで増えすぎた身体を酸化させる活性酸素をおさえ、老化だけでなく、高血圧や肥満などといった数々の生活習慣病の予防にもつなげることが可能です。
緑茶の抗酸化作用にはがん細胞の増殖を抑える効果もあり、がん予防にも効果があるとされています。また、緑茶に含まれているビタミンCにも抗酸化作用があり、活性酸素の除去だけではなく、コラーゲンの形成・皮膚や粘膜の保護による美肌効果も期待できます。
ダイエット効果も期待できる!緑茶に含まれるカフェインとカテキンの効果
緑茶にはカフェインとカテキンが含まれています。ここではそれぞれの効果について詳しく解説します。
カフェイン
コーヒーに含まれているというイメージが強いカフェインですが、緑茶にも含まれています。集中力や記憶力・運動能力の向上、片頭痛や疲労の回復に効果がありますが、カフェインの取り過ぎには注意が必要です。とくに神経過敏、睡眠障害、軽い依存症などに繋がりかねないので飲み過ぎや夜間の遅い時間や寝る前は控えましょう。
カテキン
カテキンには抗酸化作用だけでなく解毒作用があるといわれ、そのほかにも腸内の善玉菌を増加させることで環境を整え便秘の解消も期待できます。そして細菌やウイルスの増殖を抑える働きがあり、食事中のコレステロールの吸収を抑えて、排出を促してくれます。動脈硬化や肥満などに効果があるといわれています。
さらにカテキンは炭水化物や菓子類、果物などに含まれている糖の吸収も抑えるため、血糖値の上昇を防いでくれます。ダイエットにはうってつけの飲み物といえます。そして食後の血糖値の上昇を抑えるためには、食前にカテキンを摂取するとよいでしょう。
まとめ
定期的な緑茶の摂取は健康に良い影響を与えますが、摂取のしすぎは逆に身体に負担を与えてしまいます。毎日飲む場合でも2杯から3杯ほどにし、「ほどほどの量」「常識的な量」を心がけることが大事です。お茶だけではなく水もきちんと飲み、水分補給を行いながら、きちんとした健康生活を送るようにしましょう。