カフェインには、覚醒作用のほかにもさまざまな効果があることをご存知でしょうか。この記事では、カフェインの主な効果やカフェインの効果時間、カフェインを含む飲み物や食べ物について紹介します。カフェインの主な効果や摂取時間を理解し、適切なタイミングで摂取することが大切です。
カフェインの主な効果
カフェインとは、コーヒー豆や茶葉などに含まれている天然の成分です。カフェインの主な効果としてよく知られているのは、覚醒作用です。カフェインが含まれた飲み物を摂取することで眠気が覚めて、頭が冴えるようになる効果があります。脳内で働く睡眠物質を、カフェインが阻止します。カフェインは、覚醒作用のほかにも、鎮痛作用や疲労回復、むくみ解消にも効果があるのです。
鎮痛作用は、とくに片頭痛の軽減によいとされています。脳の血管を収縮させることで、血流が調節され痛みが軽減します。疲労回復に関しては、脳が活性化することで、疲れを感じにくくなるのです。疲労を回復させるというよりは、一時的に疲労を感じにくくするということでしょう。
そのため、長時間の運動をする前にカフェインを摂取すると、持久力を保ちやすくなるといわれています。また、むくみ解消にも効果的です。末梢の血管を拡張させ腎臓の動きが活発になると、体内の循環がよくなります。体内の水分が滞りなく排出されるので、むくみ解消につながるのです。
カフェインの効果時間
カフェインを摂取してから効果が出始めるのは、一般的には30分程度です。個人差があるので15分から1時間を目安としましょう。コーヒーの飲んだ場合を例に挙げると、もっとも効果が出る時間がホットコーヒーで30分から1時間、アイスコーヒーで1時間から2時間といわれています。効果が薄くなる時間は、一般的には2時間半から4時間半です。
比較的若い人の方が、効果が薄くなる時間が早く、高齢者の方が遅くなります。カフェインを含む食品の種類や条件によって、効果が出る時間や効果が薄まる時間は異なります。目安としては、カフェイン摂取後30分で効果が出て、4時間で効果が薄まると覚えておきましょう。カフェインの効果が出始める時間や弱まる時間を理解し、適切なタイミングで摂取することが大切です。
カフェインを含む代表的な飲み物・食べ物
カフェインを含む代表的な飲み物や食べ物についてみていきましょう。
コーヒー
コーヒーはカフェインの含有量が多い飲み物です。コーヒーは眠気覚ましが期待できますが、飲みすぎには注意しなくてはいけません。
紅茶
コーヒーの苦みが苦手な人には、飲みやすい紅茶がおすすめです。コーヒーに比べるとカフェインの含有量が少ないのですが、充分な効果は発揮するでしょう。
お茶
緑茶やほうじ茶、ウーロン茶などは、比較的含有量は少ないのですが、緑茶の一種である玉露は含有量が多いので注意が必要です。日常的に摂取するには、ウーロン茶やほうじ茶を飲むことをおすすめします。
栄養ドリンク
仕事中や勉強中に栄養ドリンクを飲む人も多いかもしれません。栄養ドリンクは、カフェイン含有量が多く、覚醒作用に特化した飲料です。中には眠気覚まし専用の飲料もあります。そのため、1日1本が基本です。過剰摂取には注意しましょう。
チョコレート
チョコレートの原材料であるカカオにカフェインが含まれています。仕事や勉強の合間にチョコレートを食べると、眠気覚ましや集中力を高めるために効果的です。
まとめ
カフェインを摂取すると、覚醒作用のほかにもさまざまな効果があります。仕事や勉強に集中したいときや、長時間の運動時に摂取するとよいでしょう。カフェインの効果時間は、一般的に摂取後30分で効果が出て、4時間で効果が薄まります。また、カフェインはたくさん摂取すればよいというわけではありません。過剰摂取に注意しながら、効果的かつ安全に摂取するようにしましょう。