紅茶の茶葉は、いつ摘まれたものかで風味に違いが出てきます。同じ銘柄でも季節によって味が変わるのです。では、どのシーズンに摘んだ茶葉が一番美味しいのか気になりますね。この記事では、紅茶の茶葉が摘まれるシーズンごとに、味わいがどのように異なるのかまとめています。紅茶が好きな人は、ぜひ飲み比べしてみてください。
春に摘まれたファーストフラッシュ
春に摘まれた茶葉は、ファーストフラッシュと呼ばれています。新芽が伸び始めた時期なので、この時期の茶葉は、まだ紅茶としての風味が弱いと感じる人もいるようです。しかし、薄めの味が爽やかに感じられるという声もあります。強い紅茶の香りが苦手という場合は、ファーストフラッシュが美味しく感じられるかもしれません。また、紅茶を飲んでいるよりも緑茶に近い味がすると感じる人もいるようです。紅茶と思えないくらい透き通った色で、やや渋みもある味わいになっています。
夏に摘まれたセカンドフラッシュ
夏に摘まれた茶葉は、セカンドフラッシュと呼ばれています。セカンドフラッシュは、その年の2年目という意味が込められています。紅茶の栽培はインドで盛んとされていますが、この地域では、5月から6月が茶葉の栽培に最も適しているとされていることから、夏に摘まれる茶葉は、とてもクオリティが高いのです。味も香りも最高の茶葉が摘める時期と言えます。
では、セカンドフラッシュの茶葉はどのような味がするのでしょうか。これは茶葉の種類でも変わってきますが、夏に摘まれたダージリンの場合、フルーティーな香りがすると言われています。そして上品な香りと甘みを楽しめるのです。ダージリンはとても有名な紅茶ですが、より美味しく飲みたいなら、セカンドフラッシュの茶葉がおすすめです。
秋に摘まれたオータムナル
秋に摘まれる紅茶は、オータムナルを呼ばれています。オータムナルは、セカンドフラッシュよりもさらに濃い味わいになるのが特徴です。味に深みが出て、甘さや香ばしさが増します。そのため、砂糖を入れずにストレートで濃い味の紅茶を飲みたいなら、秋に摘まれたものもおすすめです。自然の甘さが好きという人は、とても飲みやすいと感じるでしょう。また、オータムナルは、ミルクティーにすることでより美味しく飲むことができます。濃厚さが増しますし、砂糖を入れなくても、自然な甘さで優しい味になるからです。
ブレンドされた茶葉も
紅茶は、ひとつの産地の茶葉だけで販売されているものもあれば、いくつかの産地の茶葉を組み合わせているものもあります。さまざまな産地の豆をブレンドされているコーヒーを思い浮かべてみると、分かりやすいでしょう。ブレンドされている紅茶には、ロイヤルブレンドやイングリッシュ・ブレックファースト、アフタヌーンティーなどの種類があります。
ロイヤルブレンドは、バランスが取れた味わいで上品な紅茶です。イングリッシュ・ブレックファーストは、朝食にぴったりのブレンドティーです。朝の1杯におすすめです。アフタヌーンティーは、午後のティータイム向けになっています。香りも良くスイーツにも合わせやすいです。ブレンドティーを購入する際は、まずロイヤルブレンドから試すと良いでしょう。各メーカーによって味が異なるので飲み比べしてみてください。
紅茶の茶葉は、1年に3回採取時期があることが分かりました。3回ありますが、一番紅茶として品質が良いのは、セカンドフラッシュになります。また、より濃厚な味を楽しみたいならオータムナルもおすすめです。紅茶が好きという人は、シーズンごとの茶葉の違いも楽しんでみてはいかがでしょうか。紅茶の魅力をより感じられるでしょう。