レモンティーを飲むメリットとは？飲み方のポイントについても解説！

紅茶の飲み方というと、ストレート、ミルクティーとともにレモンティーを思い浮かべる方もいるのではないでしょうか。レモンティーとは、紅茶にレモンのスライスや絞ったレモン果汁を入れる飲み方です。さわやかな香りが魅力のレモンティー、そのメリットや飲み方のポイントについて解説します。

レモンティーの発祥

もともと紅茶を飲む習慣のあったヨーロッパ、とくにオランダやドイツ、ポーランドなどではレモンのスライスを浮かべたり絞った果汁を加えたりするのはポピュラーな飲み方でした。この飲み方が日本に広まったのは、アメリカの柑橘類販売組合の戦略がきっかけといわれています。日本でのレモンの消費量を高めるために、アメリカの一部で行われていた紅茶にレモンを入れて飲むという習慣を女性誌で紹介し、人気となったのです。

レモンティーを飲むメリット

レモンティーは、紅茶に含まれる成分とレモンに含まれる成分の両方を摂取できるメリットの多い飲み方です。紅茶に含まれる食物繊維は、食後の血糖値の急上昇や便秘を防ぐ効果があるとされています。

また、カテキンなどのポリフェノールは、抗菌作用による感染症の予防や、抗酸化作用により皮膚や粘膜の劣化を防ぐためアンチエイジングの効果が期待できます。レモンにも美肌や免疫力に効果のあるビタミンＣ、疲労を回復するクエン酸、デトックス効果のあるカリウムが含まれています。

紅茶にミルクを加えると、インフルエンザ予防効果のある一部のポリフェノールの効果がなくなるという研究結果もあります。レモンティーは免疫力をサポートするなど、美容にも健康にもメリットがある上に、レモンや紅茶の香りでリラックスできるという心にも身体にも嬉しい飲み方なのです。

レモンティーのおいしい飲み方

レモンティーはホットでもアイスでもそれぞれのおいしさがあります。

レモンの使い方

レモンは外国産のものも多く、スライスを直接使うとなると表面の農薬が気になります。無農薬のものを使うか、しっかりと農薬を取り除いて使いましょう。ボールに1Lのお水を用意し、重曹大さじ1を加えてレモンを10分間漬けます。10分経過したら重曹水の中でこすり洗いし、水で流しましょう。

種や白いわたの部分は長く紅茶にひたしていると苦味が出てきますので、スライスをする際はわたの少ない中央近くの部分を使い、種をのぞいてから入れます。レモンを召し上がりたい方は約2～3mmほどの薄めにスライスすると食感がよくなります。

ホットレモンティー

・ティーポットとティーカップに熱湯を入れて温め、温まったらお湯を捨てます。
・ティーポットに茶葉とくみたての水道水を沸騰させたお湯を入れます。
・茶葉の種類に合わせて抽出します。
・ティーカップに紅茶を注ぎ、スライスしたレモンを浮かべるか果汁を加えます。
・お好みで砂糖を加えます。ハチミツやきび砂糖もコクが出ておすすめ。
・さらにお好みで、生姜の細切りを入れると身体があたたまります。
・長く浸してレモンの苦味が出てきたら取り出しましょう。

アイスレモンティー

・紅茶を濃くいれて、蒸らし時間を短くします。
・たっぷり氷を入れたグラスに注ぎます。
・スライスしたレモンや果汁を加えます。
・甘さを加えたい場合は、グラスに注ぐ前の熱いうちに砂糖やはちみつを溶かすか、ガムシロップを使いましょう。

アイスでもホットでも、紅茶の色素とレモンの成分が反応すると紅茶の透明度が高まり、色が薄くなってしまいます。味にはさほど変わりありませんが、気になる方は紅茶をやや濃いめに出すようにしましょう。

レモンティーに合う紅茶は？

紅茶にあまり詳しくない方は、日本で輸入される紅茶の約60％を占めるセイロンティーがおすすめ。ミルクティーでよく使われるアッサムも意外にレモンティーに合うので、いろいろな飲み方で楽しみたい方向けです。ダージリンは茶葉にもよりますが、フルーティーな香りが強いためレモンの香りとは相性があまりよくありません。レモンティーをよく飲むという方は、アールグレイもお試しください。

もともと柑橘系のベルガモットの香りがついているフレーバードティーのため、同じ柑橘系のレモンを加えると香りの相性がよいのです。ストレートの紅茶に入れるのとはまた違った味わいが楽しめます。

まとめ

本記事では、レモンティーの発祥やメリット、おいしい飲み方について解説しました。世界中で愛されるレモンティーには、紅茶の成分によるメリットにレモンの成分によるメリットが加わり、おいしさだけでない魅力があります。アイスでもホットでも、ぜひお気に入りの飲み方を見つけてお楽しみください。