茶葉のタイプにもよってですが、粉末タイプやコーヒータイプなどいろいろな種類があります。また、浄水器として取り付けが可能となっているティーサーバーもあります。お茶は認知症の予防に効果的なことがわかっています。では、お茶にはどのような効果があるのでしょうか。詳しく解説いたします。
お茶が認知症予防に効果的って本当?
厚生労働省の推計では、65歳以上の方が認知症になる確率が高いといわれています。これは、5人に1人が認知症を発症してしまう確率です。認知症の特効薬として、残念ながら現在はありません。
しかし、認知症を予防できないかと、誰しもが思うことではないでしょうか。近年では、緑茶による研究が進められ、緑茶を多く飲む方は認知症のリスクが下がることがわかっています。
お茶の成分には、カテキンが入っています。アルツハイマー病の原因に、酸化ストレスというものがあり、緑茶の成分であるカテキンによって酸化ストレスを軽減し、認知症の発症を予防するといわれているのです。
また、脳の炎症によって、認知症が発症しやすいこともわかっています。その炎症をポリフェノール類によって予防します。このため、動脈硬化や脳血管性を防ぐことで認知症のリスクをおさえることができます。
今回、緑茶を摂取されている方の多くが、認知症のリスクが低いことがわかりました。しかし、まだまだ知られていない認知症の因果関係はわかっていません。認知症は、緩やかに進行します。日頃から認知症の症状に、早めに気づくことで予防をしていきましょう。
カテキンによる認知症予防のメカニズム
日常生活では、常に私たちの頭のなかで知的機能が働いています。知的機能とは、五感である、見る・聴く・触る・嗅ぐ・味わいを認識することです。また、言葉や計算、判断力なども認知機能が働いています。
これは、年齢とともに低下します。しかし、この認知機能の低下をカテキンによりおさえることがわかっています。
緑茶の中に含まれているEGCG(エピガロカテキンガレート)が主要な成分として、脳に作用しています。そして、神経細胞の分化を高めることで、脳の老化を防いでいると考えられています。
緑茶に含まれているカテキン類の有益な効果は、飛び抜けて広範囲に及んでいるともいわれています。運動機能や脂質代謝について、糖尿病の改善についてもわかっています。
EGCG(エピガロカテキンガレート)およびルテオリンなどの成分によって、脳アミロイドβの毒性くらいのレベルを低下させているのです。また、緑茶などのカテキンにより脳の保護を行う可能性があるため、多能性治療薬といわれているのです。
お茶は健康の維持や増進に役立つ
お茶には、健康を保つために欠かせないさまざまな成分が含まれています。また、その昔は、お茶は薬であったことも、紀元前1世紀の漢の医学書である『神農本草経』に記されています。
このようなことから、天然のサプリメントといわれるほどです。3つの機能(1次機能・2次機能・3次機能)が備わっているとし、厚生労働省が『特定保健食品』として認可しています。
1次機能とは、カロリーやタンパク質、糖質、ビタミンなど生命を維持する機能とし、生きる上で欠かせないものとされています。
2次機能とは、色や味、舌触りなど食感などの機能についてです。3次機能とは、健康機能である体調リズムの調節や老化制御などを指し、生体を調節する機能とされています。
このようにお茶には、厚生労働省が認可した3次機能が証明され、『特定保健食品』としての認可が与えられています。緑茶に含まれているカテキンやテアニンを飲んで、健康的な生活を目指しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。ティーサーバーで好きなときに健康効果が期待できるお茶を飲めます。また、お茶にはさまざまな健康効果があることがわかっています。なかでも、お茶が認知症の予防に効果があることもわかっています。厚生労働省の推計では、65歳以上である5人に1人の方が認知症になる確率が高いといわれています。
しかし、認知症は予防することができました。近年では緑茶による研究が進められ、認知症のリスクが軽減されています。お茶に含まれるカテキンによって、認知症の予防ができるメカニズムもわかりました。あなたも、健康的な生活を目指しておいしいお茶を飲んでいきましょう。