紅茶と緑茶はその味わいや香りなどの特徴がまったく異なるものですが、実は同じ原料からできているのを知っていましたか?紅茶と緑茶に限らず、身近にあるさまざまなお茶は原料が同じであるものが意外にもたくさんあります。今回は同じ原料からできているお茶について、その製法の違いを詳しく解説します!
緑茶も紅茶も同じ茶葉が原料
紅茶は西洋のお茶、緑茶は日本のお茶、といったイメージを持つ人は多いですよね。しかし、緑茶や紅茶、ウーロン茶、プーアル茶はすべて同じ原料からできています。これらは「カメリア」「シネンシス」などの茶の木の新芽から作られている茶葉で、その発酵具合によって味わいや香りに差が出てくるのです。
また、緑茶の茶葉にさまざまな加工を施すことで玄米茶やほうじ茶、ジャスミン茶の茶葉が作られており、こちらも元は同じ原料ということはあまり知られていません。
発酵具合によって味が変わる!
先述のとおり、緑茶、紅茶、ウーロン茶、プーアル茶はすべて同じ茶葉から作られています。これらの特徴の違いは「発酵具合」の差によって生まれるものです。
■緑茶
緑茶は茶葉を発酵させずに作るもので「不発酵茶」と呼ばれます。緑茶は茶葉の鮮度が命となるため、新芽を摘んだらすぐに加熱、乾燥させることで発酵をストップさせます。
■ウーロン茶
ウーロン茶は「半発酵茶」です。半発酵茶とは、発酵具合が1割〜8割程度のものを指すようです。ウーロン茶は葉を摘んでからあえて萎れさせるという工程を踏むことで、あの独特の味と香りを生み出しています。
葉の周辺が変色し始めたら、加熱することで発酵をストップさせます。ウーロン茶の銘柄によって味わいが異なるのは、この発酵をどの段階でストップさせるかによる違いです。
■紅茶
紅茶は「発酵茶」に分類されます。ウーロン茶は発酵を加熱によって止めていますが、紅茶はしっかりと発酵させることによって芳醇な香りや味を楽しめます。紅茶は年に4回も茶摘みが行われる茶葉で、季節ごとに違った味わいの新茶を飲むことができますよ。
紅茶の茶葉もウーロン茶と同じようにあえて萎れさせる「萎凋(いちょう)」という工程を経て発酵させますが、発酵させすぎてしまうと香りが悪くなってしまいます。適度な発酵具合を見極め、香りがもっともよい状態となったところで加熱して発酵をストップさせます。
■プーアル茶
プーアル茶は「後発酵茶」にあたるようです。茶葉を摘んですぐに加熱し発酵をストップさせるところまでは緑茶と同じですが、その後に倉庫での自家発酵や微生物による発酵を経て完成する茶葉となっています。自家発酵によるものを「生茶」、微生物による発酵を行ったものを「熟茶」と呼びます。その発酵方法や期間によって、色や香り、味わいに違いが出てくるようです。
ティーサーバーでいろいろなお茶を楽しもう!
味や香りのまったく違う緑茶や紅茶、ウーロン茶などが同じ茶葉からできているのを知ると、これからいろいろなお茶を飲むのがさらに楽しくなりますよね。それぞれのお茶に合った淹れ方やコツを覚えて楽しむのも素敵ですが、ティーサーバーを利用すればボタンひとつで手軽にお茶を淹れることができますよ。
最近のティーサーバーはさまざまな種類のお茶に対応しており、お手入れも簡単な高性能なものが多いです。レンタルであれば設置もスタッフにお願いできるため、気になる人は問い合わせてみてくださいね!
今回は、紅茶や緑茶、ウーロン茶などの原料と、製造過程の違いについて解説しました。お茶についての知識が深まると、毎日のティータイムがより楽しく充実したものとなりますよね。「毎日いろいろなお茶を楽しみたい」「コツいらずで手間なく美味しいお茶を飲みたい」という人には、ティーサーバーの導入をおすすめします。ボタンひとつで簡単にお茶を淹れられるため、原料が同じお茶を飲み比べしてみるのも面白いですね!