日本でよく飲まれている緑茶には、さまざまな効果があるといわれています。日本人にとって緑茶はとても身近な存在です。しかし近年の研究によると、毎日緑茶を一定量飲み続けることで、身体にもいろいろなメリットが生まれてくるということが報告されています。さまざまな成分が含まれ、健康や美容にもよいとされる緑茶について解説します。
緑茶にはストレス解消効果がある!日々の疲れを癒す
緑茶に含まれているアミノ酸の50%は、テアニンという成分です。このテアニンにはリラックス効果、ストレス軽減、不眠の改善や認知症の予防など、自律神経系や脳神経系の活動によい効果をもたらすという知見が報告されています。
脳をリラックスさせ、神経系の影響による不調の改善が期待できます。テアニンは興奮を抑える働きがあるためカフェインの作用を弱めるともいわれます。ストレスや不眠を改善するために、緑茶を飲む習慣を取り入れてみるのもよいでしょう。
美容にも効果大!緑茶のアンチエイジング効果と美肌効果
緑茶のさまざまな効果のひとつが美肌効果です。緑茶に含まれているカテキンはポリフェノールの一種であり、緑茶独特の苦み担任の成分のひとつです。カテキンはビタミンEやビタミンCの2倍から3倍もの抗酸化作用があり、老化の原因に繋がる活性酸素を除去する作用があります。それにより、肌を美しく保つ効果が高いのです。さらにビタミンCはレモンの3倍から5倍も含まれています。
コーヒーにも負けない美味しさ!緑茶の種類とそれぞれの特徴
日本で生産されているお茶のほとんどは緑茶です。緑茶とは本来「不発酵のお茶」を指し、ほとんどのお茶が不発酵の日本茶の場合、お茶のほとんどが「緑茶」になります。煎茶は緑茶の一種ですが、現在は緑茶のことを煎茶と呼ぶことが多くなっています。
コーヒーの様に産地によって味わいや名前が異なっていますが、ここではよく飲まれている緑茶について解説します。
煎茶
緑茶の中で最もよく飲まれています。カテキンを多く含み、香りと適度な渋みがあります。よい上級煎茶は旨味成分であるアミノ酸を多く含んでいます。
玉露
コクのある旨味と独特の香りが特徴で、カフェインも多く含まれていますが、テアニンによって緩和されています。よってリラックスしたい時に飲むのがおすすめです。
てん茶・抹茶
茶葉を揉まずに乾燥させたお茶がてん茶です。そしててん茶を挽いたものが抹茶になります。どちらも茶道用に使われます。そして適度な渋みがあり、味や色で相性がよいアイスクリームなどの洋菓子にも原料としてよく使われています。
玉緑茶
渋みが少なくまろやかな味わいが特徴的なお茶です。回転するドラムで熱風を通して茶葉を乾燥させる過程で茶葉が丸く仕上がっているのが特徴です。「ムシグリ」や「ぐり茶」などと呼ばれることもあります。
茎茶
煎茶や玉露の仕上げの際に、新芽の茎だけを抽出したお茶です。さわやかな香りと甘味があり、高級なものは「かりがね」と呼ばれています。緑の茎茶ほど甘味があります。
玄米茶
炒ったお米の香ばしさと、そこに加えられた番茶や煎茶の味わいを両方楽しめるお茶です。カフェインが少ないので、子どもや老人にもおすすめです。
ほうじ茶
煎茶や番茶、茎茶を強火で炒って香ばしさを更に引き出したお茶です。すっきりとした軽く香ばしい味わいが楽しめます。
まとめ
緑茶はたった一杯の中で、渋みや苦みなどさまざまな味を楽しめるお茶です。渋みはカテキン、苦みはカフェイン、旨味や甘味はアミノ酸(テアニン)など、たくさんの成分がバランスよく含まれているため、独特の味わい深さが出てくるのです。また緑茶はペットボトルよりは茶葉から淹れた方が、栄養分を多く摂取することが可能です。淹れるだけでも心を落ち着かせる香りを楽しめるのです。是非日常にお茶をゆっくりと淹れて味わう時間を取り入れ、健康と美容によい毎日を送りましょう。