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玉露と煎茶のいいとこ取りしたかぶせ茶とは?お茶の魅力を解説!

公開日:2022/08/15  最終更新日:2022/08/02


ペットボトルの飲料が発売になってから、家庭で楽しむだけでなく、移動中や屋外でも愛用される緑茶。いろいろな種類が発売されていますが、その中身についてはあまり考えたことがない、という方も多いのではないでしょうか。この記事では、緑茶の中でも玉露と煎茶の両方のよいところを楽しめる、かぶせ茶についてご紹介をします。

かぶせ茶ってどんなお茶?

かぶせ茶というのは、収穫前の茶葉に、文字通り、布をかぶせて栽培をするお茶のことをいいます。古くは藁やよしず、近年では寒冷紗と呼ばれる黒い布を、摘み取る前の1週間から2週間程度、木にかぶせる被覆栽培という方法で栽培されています。布をかぶせることで、茶葉が鮮やかな濃い緑になり、テアニンが豊富なお茶に仕上がるのです。テアニンは、茶葉に含まれるアミノ酸の約半分を占める旨味成分です。多く含むほど、旨味と甘みが強くなります。

そのテアニンは、茶葉が日光に当たることで、カテキンへと変化します。カテキンといえば、お茶の成分としてよく知られていますが、これはお茶に苦みや渋みを加える成分です。布をかぶせることによって、根の部分で作られるテアニンが、カテキンへと変化することを抑えるため、旨味と甘みが強いお茶になるのです。

玉露と煎茶の中間に位置するお茶

茶葉は栽培方法によって、大きく3種類に分かれます。煎茶、かぶせ茶、玉露の3種類です。栽培方法の違いは被覆栽培をする期間です。煎茶はかぶせ物なし、かぶせ茶は1~2週間、玉露は3週間以上となっています。煎茶は、摘み取りまで日光に当て続けるので、カテキンを多く含みます。そのため、苦みのある、いかにもお茶、という味わいを楽しむことができます。かぶせ物をしていない分、収穫も被覆栽培よりも手間がかからないため、価格は比較的お手頃です。

反対に玉露は、早い所では新芽が出てからすぐ、遅くとも収穫の3週間前から寒冷紗をかけて日光を遮ります。収穫に向けて、徐々に遮光率を上げていくため、その間からこぼれてくる日光を少しでも取り込もうとして、茶葉は、葉緑素を増やします。その結果、茶葉は鮮やかな緑色になるのです。収穫はかぶせ物の下で行われるので、その分手間もかかります。玉露が高級といわれるのは、栽培期間中に多くの手間がかかることが理由ですが、その分、テアニンを多く残した、旨味と甘みの強いお茶になるのです。

さて、今回ご紹介しているかぶせ茶は、煎茶と玉露の中間にあたる、10日前後の被覆期間で栽培される茶葉になります。味は煎茶よりも甘みが強く、玉露よりは苦みも残した、ちょうど中間に当たるお茶です。そして淹れ方によって、煎茶と玉露の両方の味わいを楽しめる、まさにいいとこ取りの茶葉なのです。

かぶせ茶を美味しく飲むためのポイント

実は、かぶせ茶は淹れ方によって、いろいろな味わいを楽しめるのが特徴です。ポイントは、適切な茶葉の量を使うこと、またお湯の温度にこだわることの2点です。かぶせ茶の場合の茶葉の量は、小さじ1一杯(約3g)に対して、お湯の量は90~100mlです。そして、お湯の温度にこだわる理由は、成分によって、抽出される温度が違うからです。旨味や甘みの源となるテアニンなどのアミノ酸は、低温でも抽出されます。

反対に、苦みや渋みをもたらすカテキンは、高温で抽出されます。つまり、かぶせ茶で旨味・甘みの強い味わいに仕上げたい場合は、60度ぐらいの低温のお湯で、1~2分、じっくりと抽出します。反対に、苦み・渋みを強めに引き出したい場合は、80度程度のお湯で1分程度抽出します。

まとめ

知っているようで、実はあまり知られていないお茶の種類、そしてかぶせ茶について、ご紹介しました。市販されている茶葉や飲料でも、ご紹介したポイントに少し目を向けるだけで、好みの味わいのお茶を選ぶことができます。そして茶葉から淹れる時は、かぶせ茶を使って、淹れ方による違いも楽しみながら、味わってみてはいかがでしょうか。

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