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そもそも緑茶ってどんなお茶?煎茶や玉露との違いをご紹介!

公開日:2022/05/01  最終更新日:2022/06/03


日本人にとってとてもなじみ深い緑茶。急須で入れるだけではなく、ペットボトルでも飲めるようになり、今まで以上に身近な飲み物となりました。今回は、そもそも緑茶とはどんなお茶なのか、煎茶や玉露となにが違うのかなどについてまとめます。

そもそも緑茶とは

緑茶とは、チャノキの葉からつくられるお茶の一種で、茶葉を発酵させないものをさします。お茶は発酵(茶の場合は酸化作用)の進み具合により、「不発酵茶」「半発酵茶」「発酵茶」に分類されますが、緑茶は不発酵茶です。緑茶は摘んだ後の生の茶葉を加熱することで茶葉を発酵させる酸化酵素の働きを止めるため、ほとんど発酵が進みません。そのため、茶の色は緑色です。世界で最も緑茶を生産しているのは中国で、緑茶生産量の80%以上を占めます。緑茶の特徴はさわやかな香りと茶の色が黄金色や緑色となることです。

■日本茶とは日本でつくられたお茶全体を指す言葉

日本でつくられたお茶の総称が日本茶です。日本茶というと緑茶のイメージが強いですが、日本で作られていれば煎茶でも番茶でも紅茶でも日本茶です。

緑茶の製法

緑茶には2つの作り方があります。ひとつは茶葉を蒸して発酵を止める「蒸し製緑茶」、もうひとつは茶葉を釜で炒る「釜炒り製緑茶」です。

中国やインド、アフリカ諸国などでつくられる緑茶は釜炒り製緑茶で、日本で作られる緑茶の多くが蒸し製緑茶です。蒸気を当てる時間が短いものを浅蒸し茶と、長いものを深蒸し茶といいます。浅蒸し茶は茶の香りが強く、茶葉の形が崩れず整っているのに対し、深蒸し茶は青臭さが取れ、入れた時に濃い色となります。緑茶全体でみると、日本で多く見られる蒸し製緑茶は少数派で、大半の緑茶が釜炒り製緑茶でとなっています。

煎茶や玉露との違い

煎茶や玉露はともにチャノキの葉を用いる緑茶の一種です。では、この2種類にどのような違いがあるのでしょうか。結論を言えば、煎茶と玉露は栽培方法が異なります。具体的にみてみましょう。

煎茶とは

令和4年3月の農林水産省の「お茶をめぐる情勢」によると、緑茶に占める煎茶の割合は54.2%と過半数を占めます。煎茶は新芽が出てから摘み取るまで、ずっと日光に当てて育てられます。お茶の葉は日光を浴びると光合成を行います。日光が葉にあたると根から葉に運ばれてきたテアニンがカテキンに変化し、お茶の渋みが増します。カテキンには渋みを増す以外にも、強い抗菌・抗酸化作用があることが知られています。寿司屋で締めに出される濃い目の緑茶はカテキンを多く含み、食中毒の予防効果が期待されます。

玉露とは

玉露は緑茶の中でも希少な茶です。農林水産省がまとめた令和4年3月付の「茶をめぐる情勢」によると、玉露の生産量はお茶全体の0.7%にすぎません。産地も福岡県や京都府、三重県と限られています。その理由のひとつは、玉露の生産には手間がかかるからです。玉露は新芽が出たらすぐ、あるいは摘む3週間ほど前から日光を遮断する覆いをかぶせます。最初は70%程度の遮光率とし、最終的には90%の遮光率で茶葉を育てるのです。これによりカテキンの増加を抑制し、うまみ成分となるテアニンの比率を高めます。カテキンが抑制されるため、玉露は甘みとコクが強調された味わいとなるのでしょう。

 

今回は緑茶や煎茶、玉露についてまとめました。緑茶は加熱することで発酵を止める不発酵茶であり、煎茶や玉露は緑茶の一種です。日本で生産される茶の大半が緑茶であるため、日本茶=緑茶という見られ方をしますが、日本で生産されているお茶は全て日本茶だといえます。煎茶と緑茶の違いは、煎茶が摘み取りまで日光にさらして栽培するのに対し、玉露は収穫3週間前から日光が当たる量を減らし、手間暇かけて作ります。普段あまり意識しないで飲むことが多いかもしれませんが、この機会にお茶の飲み比べをしてみてはいかがでしょうか。

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